腕にも肉離れの症状が出るって本当!?
肉離れは太ももの裏側やふくらはぎが多い症状であり、かつ有名ですが、実は背中や腕にも肉離れの症状が出ることをご存じですか?
あまり知られていない腕の肉離れは、どのような原因でその症状が出るのでしょう?
そして、その治療法と注意点について、詳しく見てみましょう!
<腕の肉離れ症状の原因とは?>
腕の肉離れの症状は、以下のような原因で起こりやすいと言われています。
1.卓球やテニス、バトミントンで腕を素早く動かすスポーツ
2.バレーボールで強力なスパイクを打つ時
3.野球でフルスイングをする時や投球動作時
これらの動きは、筋肉は収縮と弛緩のバランスで動かすことが出来ますが、瞬時に収縮した反対側の筋肉が、その動きに耐え切れずに断裂してしまうことが、主な原因と言われています。
軽度の場合は動くことは可能ですが、放置している間に悪化していくこともありますので、痛みや違和感を感じたらすぐに整形外科を受診するようにしましょう。
<腕の肉離れ症状の治療法と注意点とは?>
腕の肉離れは、太ももの筋肉とは違い、少し細かい筋肉であり、体の表面に血管や神経が近いので、圧迫する際は軽めにすることが大切です。
圧迫を強くすると、手がしびれてしまったり、思いがけない後遺症が残ってしまう可能性もありますので、慎重に行いましょう。
よって、テーピングはもちろんですが、サポーターを選ぶ際も、サイズを確認の上、きつくないサイズのものを着用するようにしましょう。
また、腕の肉離れの症状が出ている際、心臓に近い部分の為、心臓の鼓動に従い、ズキズキ痛むこともありますが、痛みが酷い場合は、痛み止めを飲みつつ、ケアしていくことが大切です。
尚、肉離れだと油断している腕の症状が、実は「腱板損傷(けんばんそんしょう)」という大きな怪我の場合もあり、手遅れになると手術が必要になることもあるようです。
少しでもオカシイな、痛みが取れないな、などの自覚症状がある場合は、すぐに医師の診断を受けるように心がけましょう。
また、よく腕の肉離れを起こした場合、スポーツテーピングなどで保護しているから大丈夫!と思っておられる方がいるようです。
然しながら、スポーツテーピングはスポーツを楽しむ為に、怪我を予防しましょう、という意味で行うものであり、既に怪我をしている際に行うものではありません。
テーピングをする際は、スポーツテーピングではなく、治療の為のきちんとしたテーピングで、腕の肉離れの症状の悪化を防ぎ、完治へ導きましょう。