太ももの肉離れのストレッチ法とは!?
太ももの肉離れから順調に回復してくると、整形外科医からマッサージや電気療法、鍼灸やストレッチを勧められるようになる時期がやってきます。
どの療法を取り入れるかは整形外科医との相談で決めることではありますが、なぜストレッチなどの療法を勧められるのでしょうか?
そして、どのようなストレッチを行えばよいのでしょうか?また、その注意点とはどのようなものがあるのでしょう?詳しく見てみましょう!
<太ももの肉離れには、なぜストレッチが必要なの?>
太ももの肉離れを起こすと、柔らかかった筋肉組織に断裂が起き、炎症やうっ血によって血腫や硬結と言われる硬いしこりが出来てしまいます。
また、患部周辺の筋肉組織が断裂時のショックで強く収縮してしまっていることが多く、患部の周りの筋肉の柔軟性を取戻し、関節の可動域を通常通りに戻す為にストレッチは大切だと言われています。
ただ、ストレッチならば何でも良い訳ではなく、「スタティスティックストレッチング」というストレッチ法が有効で、反動やはずみを付けた激しい動きではなく、ゆっくり筋肉を伸ばして静止するというストレッチです。
太ももの肉離れのストレッチは、筋肉や関節の柔軟性を取り戻すだけでなく、血行を良くして循環を整える意味でもとても重要です。
ふとももの肉離れを起こすと、血の循環が悪くなり、足のむくみが酷くなる方が多いようですが、このストレッチを行うことで、ほとんどの方の症状が改善されるとのデータもあるそうです。
太ももの肉離れ後のストレッチは、とても重要なのですね。
<太ももの肉離れのストレッチの注意点とは?>
上記のように、太ももの肉離れの回復期にはとても重要なストレッチですが、絶対に無理は禁物です。
少しでも足に違和感があったり、痛みを感じることがあったら、すぐにストレッチを中止しましょう。
ここで無理をすると、折角回復してきたのに、再度太ももの肉離れを起こしてしまったり、以前より重症化する例が多いそうです。
早く完治させたい一心で「このくらいなら大丈夫」と無理をすることなく、少しずつ回復の状況を見ながらストレッチを行うことが大切です。
それでは、具体的なストレッチ方法について見て行きましょう。
<太ももの肉離れのストレッチ その1>
1.床に座り、足を開いた状態から、片足だけ曲げます。
2.両手を伸ばした足の膝辺りに置きます。
3.息を吐きながら体を前方に倒しながら、両手を足首のほうに少しずつ移動させます。
4.太ももの後ろ側が伸びていることを感じながら、ゆっくりと体を戻します。これを足を変えながら10セット行います。
<太ももの肉離れのストレッチ その2>
1.床に座り、片方の足の膝を曲げ、お尻のすぐ脇に寄せます。
2.両肘が床に着くまで、体を後ろにゆっくりと倒します。
3.曲げている足の太ももの表側が伸びていることを感じながら、ゆっくりと体を戻します。これを足を変えながら10セット行います。
<太ももの肉離れのストレッチ その3>
1.両足を開いて座り、両手を前に組み、息を吐きながら体を前にゆっくりと倒します。
この時、背中を丸めないようにして、前を見るようにしましょう。
2.モモの裏側から内側が伸びていることを感じながら、ゆっくりと体を戻します。これを足を変えながら10セット行います。