ふくらはぎの肉離れの治療期間はどのくらい?
ふくらはぎの肉離れは、肉離れの度合いによって完治するでの治療期間は異なることは分かるのですが、それぞれどの程度治療期間が掛かるのでしょうか?
個人差はあることは十分承知の上ですが、ふくらはぎの肉離れの治療期間はどのくらい掛かるのか、
見てみましょう。
<ふくらはぎの肉離れの治療期間
軽度の場合>
ふくらはぎの肉離れが軽度の場合は、発症してから1〜2日間は患部を冷やすことに専念しますが、その後は特に特別な治療をせず自然治癒を待ちます。
ふくらはぎの肉離れの状況にもよりますが、3週間程度で軽いジョギングが出来るようになるようです。
<ふくらはぎの肉離れの治療期間
中度の場合>
ふくらはぎの肉離れで損傷した部位は、内出血により血腫が出来ます。その血液が繊維化して固まると徐々に瘢痕組織を作っていきます。
その瘢痕組織により、傷ついた筋組織が仮修復され、その後数か月かけて瘢痕組織が筋組織に入れ替わっていきます。
よって、瘢痕組織による仮修復が完了するまで、テーピングやサポーターなどで固定します。この期間は3週間前後と言われています。
それから温浴を行いながら、少しずつ関節を動かす運度を始め、徐々にストレッチ、軽いランニングなどを行っていきます。
この治療期間に掛かる日数は、3か月〜4か月くらいは掛かると言われています。
尚、リハビリ開始の目安としては、瘢痕組織は触診でしこりとして分かりますし、このしこりが無くなることがリハビリ開始の目安の1つとなります。
また、エコーでは黒く描写される低エコー領域が消失することで、瘢痕組織がほぼ筋組織に変換されたという目安にもなりますので、これもリハビリ開始の目安の1つとされているようです。
尚、痛みも感じなくなり、見た目に何の異常も見られなくなると、ふくらはぎの肉離れの治療を途中で止めてしまう方が多いそうです。
よって、ふくらはぎの肉離れになってから3か月以内が最も再受傷しやすい期間と言われているようです。
再受傷してしまうと、最初の受傷状態よりも瘢痕組織の範囲が広がり、治療期間も長くなるそうです。
仕事やスポーツに復帰を急ぐ気持ちは分かりますが、テーピングやサポーターなどで再受傷を予防し、ふくらはぎの肉離れの治療期間を最小限に抑えることが大切です。
ふくらはぎの肉離れはきちんと治療期間中は養生し、再発防止を心がけるようにしましょう。
<ふくらはぎの肉離れの治療期間
重度の場合>
最初のふくらはぎの肉離れで重度の状態になることは稀ですが、ふくらはぎの肉離れの治療期間中に再発を繰り返すと、重度の状態になってしまうそうです。
こうなると、ふくらはぎの肉離れによる筋組織の断裂により、瘢痕組織の範囲も広がり、治療日数も中度より長く掛かってしまいます。
ふくらはぎの肉離れの状態にもよりますが、治療期間は半年以上掛かるケースもあるようです。
重度という大事に至る前に、最初のふくらはぎの肉離れを受傷した段階で、治療期間中はしっかり治すことだけを考え、治療に励むことが、一番早く治る方法でもあるようです。
まさに『急がば回れ』ですね。